葬儀が終わってからもやることは山ほどあります

慌ただしく葬儀の準備をし通夜・告別式がようやく終わったとなると、ほっと一息つきたくなります。
しかし残念なことに葬儀は終わったあとにもやるべきことが山ほどあります。

特に葬儀の直後にはかなりシビアなお金のやりとりが続きますので、葬儀が終わったからと気をゆるめることなく、しっかりすべきことををチェックしていきましょう。

葬儀社によっては葬儀終了後にすることチェック表をくれることもありますが、事前にある程度ノートなどにまとめておくとよいでしょう。

葬儀後にすべきこととしては順に、「葬儀会社・斎場・宗教関係者への支払い」「法的な届け出や手続き」「香典返しの準備」があります。

葬儀が終わったらその直後~1週間以内に式にかかった費用の支払いを済ませるのが一般的です。
そのため、頂いた香典を計算しそこから必要な分を支払いに当てていきます。

法的な手続き作業も非常に重要で、死後10日以内、14日以内、1ヶ月以内とそれぞれすべきことが段階的に定められています。

まだ時間があるから大丈夫と油断していると10日くらいはあっという間に過ぎてしまいますので、可能な限り早めに済ませるようにしましょう。

特に亡くなったのがその家庭の世帯主であった場合には、速やかに「世帯主変更届」を役所に提出するとともに、公共料金の支払い名義人の変更をし、年金や一時金の支払い請求を行います。

生命保険に加入している場合には相続とは全く別の手続きにより請求をしていかなければいけないため、あらかじめ家族に加入している保険の内容と保険証券の保管場所を知らせるようにしておきたいところです。

四十九日までに用意しておくこと

葬儀後一区切りとなるのが死後四十九日です。
四十九日とは、仏教の教えによるものでこの日のことを「中陰」と呼びます。

仏教では人は亡くなった七日目に三途の川に到達し、その後七日ごとに裁きを受け七回目が最後となります。
つまり四十九日というのは故人が浄土に行けるかどうか決定する日ということです。

とはいえ現代では四十九日の意味もよくわからずに仏教を進行している人もいるため、必ずしも四十九日目でなければならないというわけではなく、日数的に区切りとして多少前後しながら用いるのが一般的です。

四十九日までに準備しておくこととしては、「本位牌の準備」「仏壇の準備」「四十九日の法要の予約」「納骨予約」があります。

四十九日の法要は基本的に遺族や近親者のみで行い、菩提寺の僧侶に依頼をしてお経をあげてもらいます。
このとき法要後に会食の席を設けるのが一般的で、参加をした人には四十九日忌の挨拶状と引き出物を渡します。