群馬県のお葬式で見られる「新生活」とは?

葬儀にはその地域独自の風習や歴史が垣間見れるものですが、群馬県においても独特の風習として「新生活」というものがあります。

県外から訪れた人はびっくりしますが、群馬県のお葬式において入り口の受付が2ヶ所に分かれている光景がよく見られます。

受付の窓口が「一般・親戚」と「新生活」として区別をされており、故人とそれほど関係が近くない仕事や地域のおつきあいである人などは「新生活」の方で受付をします。

そもそもなぜこうした窓口が作られたかというと、昭和20~30年代の戦後間もない時期、冠婚葬祭にかけるお金に困っている人のために始められた「新生活運動」という市民運動が元になっています。

「新生活」窓口で受付られた人は、香典の額も安くてすみ、その後の通夜ぶるまいや香典返しを受けることもありません。

「新生活運動」そのものが華美な生活を慎み余計な浪費を防ぐという目的で始められたものであるため、形式的に行われるやりとりを排除するために実施されます。

こうした本来常識として行われてきた風習の手間を省く方法は全国的に進んでいる動きではありますが、群馬においてはやや特殊な方向に進化していると言えるでしょう。

他にも子供が複数人いる人が亡くなった場合には位牌を人数分作るといったことや、出棺時に年長者が小銭をまくと言った独特の風習も見られています。

群馬県は公営斎場が充実

群馬県内には公営斎場だけでも19ヶ所が存在しています。
代表的なものとしては「前橋市斎場」や「太田市斎場」「高崎市斎場」といったところは規模も大きくアクセス環境も良いことから多くの人が利用しています。

群馬県で最も有名な斎場と言ってよいのが「前橋市斎場」で、火葬場を併設しており大小様々な式に対応をしてくれます。

式場は全3ヶ所でそれぞれ150~170名が着席できる大きな場所となっており、予約により最大300名までの葬儀場を設営することも可能です。

遺族控室や待合室といった場所も充実しており、大規模な式を行う時にはまず候補としたい場所と言えます。

民間施設としては「株式会社メモリード」がかなり大きく事業を展開しています。
「前橋メモリードホール」や「メモリードアネックスホール」「メモリード前橋典礼会館」など複数の物件を所有しており、群馬県民なら知らない人はいないといってもよいくらいです。

メモリードは自社所有物件を用いて運営する葬儀社でもあることから、特殊な方法での葬儀を希望する人にとってプランニングをおまかせすることができる企業と言えます。

事前の見積もりからアフターサポートまで対応をしているため、公営施設よりもきめ細かいサービスを希望する人におすすめできます。