供物は葬儀社に手配するのが必須になっている

供物等の贈り方については、自身で手配をするのではなく、葬儀を運営している葬儀社に手配するのが必須です。
遺族や親族については、葬祭業者と打ち合わせをする際に、必ず遺族はお花をどうするかを聞かれることになります。

通常は配偶者や子、兄弟、孫といった遺族や親族なら供花や供物を出しますから、親族の分の供花・供物も遺族がとりまとめを行い、一括で葬祭業者に注文をします。

子や孫、兄弟などが未成年で何人もいるのであれば、『孫一同』などとして出すことになる可能性もあるものの、1人ずつ出すというのが基本です。
もし女性の姉妹が結婚により名字が変わっている場合には、夫の名字で出すことになります。

遺族や親族以外の方なら、遺族より訃報の知らせを聞いた時に、供花や供物を贈るのを申し出ることが可能です。
中には、先方より出して欲しいと依頼されるケースもあるでしょう。

もしかしたら、遺族からではなく他の方から訃報を聞く場合もあると考えられます。
その場合、葬儀前の遺族は憔悴していたり準備で忙しくしていることなどがあるため、供物などの申し出を直に遺族に尋ねるのは控えるのが得策です。
供物や供花は宗教や宗派、地域などで違いがあるため、自分で勝手に花屋などへ注文を出すのは控えましょう。

供花や供物を贈るタイミングについて

供花および供物は祭壇に飾るものであり、祭壇を組み始めるまでには手配していなければいけません。
手配の期限は通夜当日の午前中が目安となります。

もし通夜の直前に訃報を聞き供物等が間に合わなかったなら、通夜や葬儀、告別式が済んでから、落ち着いた後で遺族の自宅へ贈ると良いでしょう。
仏式では四十九日法要が済み納骨されるまでは、『後飾り』という祭壇を自宅に組むために、そちらに供えることになります。

供物などの相場はどの程度かも重要

供花は1つなら1基と数えて、2基なら1対と数えます。
以前は1対で出すケースが多かったものの、この頃では贈る側の金銭的な負担や会場の広さの都合などを考慮し、1基で出すことが多くなってきました。
相場は大体1基で7,500円から15,000円ほどとなっています。

供物なら、1対とは数えずに『1基』という数え方で贈ることになり、1万円から2万円程度が相場となっています。
どのグレードの供花や供物を贈るのが適切なのか迷うこともありますが、葬儀社に依頼する際に確認すると良いでしょう。

供物代などの清算は、遺族や親族なら通夜や葬儀、告別式の際に、それぞれの額を喪主に支払うことになります。
一方でそれ以外の方の場合は、会場に行くなら葬祭業者に直接支払い、遠方などで行けないなら注文の時に振り込みで支払う形です。